家庭でも楽しめるジンギスカンですが、食後の部屋の臭いに困った経験がある方もいるのではないでしょうか?お肉を焼く際に出る煙には、臭いのもとになる油が含まれており、部屋をはじめ家具や衣類にも臭いが吸着しています。ここでは、ジンギスカンの臭いを消す方法として簡単にできる臭い対策についてお届けします。
目次
ジンギスカンの匂いの原因とは?
ジンギスカンで発生する臭いの主な原因は、
- 煙に含まれる油
- 家庭で食べる際に使用する味付き肉
- 約200℃の鉄板で肉を焼くことで発生する多くの刺激臭
煙に含まれる油には、煙に含まれる臭いと羊肉自体に含まれる臭いに分けることができます。
臭いの原因①「煙」
ジンギスカンで発生する煙が臭い理由は2つです。ジンギスカンの油煙には、それらの臭いが混じりあっていることで臭いというのがひとつ挙げられます。
タレの焦げ
タレに含まれる香辛料や焦げの臭い。
脂の酸化
お肉の脂肪分が加熱されることによって溶け出し、空気中で酸化した臭い。
臭いの原因②「羊肉自体」
羊肉は、基本的に臭いに少しクセのあるお肉ですが、年齢によっても臭いは異なります。
- 生後1年未満のラム肉や生後1年以上2年未満のホゲットであれば臭みは少ない
- 生後2年以上のマトンになると少し臭いが強くなる
これは羊の餌になる草が体内で草食動物ならではの臭いに変換されるからです。しかし、独自のこだわりを持つ農場では青草ではなく、干草を飼料にするなどほとんど臭いを無くすことが出来ています。与える餌で、臭みを抑えることもできます。
ジンギスカンは調理方法の工夫で臭いを押さえる
無煙機能付きのグリル
煙を吸引してくれる物、遠赤外線で焼き上げて煙が上がりにくいものなどがあります。煙の発生を抑える家庭用のプレートなどを活用して、ジンギスカンの油煙を抑えるのも良い方法です。
お肉を焦がさないように焼く
火加減が強いとジンギスカンの漬け込みタレが早い段階で焦げます。油煙だけでなく、焦げの臭いも発生しない焼き方に工夫するのも一つです。
家でジンギスカンをする時の消臭対策!
ラム肉を焼いている最中に発生する油や煙が、ジンギスカンの臭いの原因です。なので、臭いが部屋に充満して、こびり付いてしまうのを防止するには、ジンギスカンを楽しんだ後に必ず換気を行う。そして、飛び散った脂を拭き取ることです。
部屋はしっかりと換気する
ジンギスカンの臭いで充満している部屋を新鮮な空気に入れ換えることによって、臭いが定着してしまうことを防止できます。
- ジンギスカンの臭いで充満している部屋を新鮮な空気に入れ換える
- ジンギスカンを終えて、直ぐに窓は閉めない
- 一箇所だけではなく、向かい側のドアや窓も開けて空気の通り道を作る
- 換気扇も使用することで、部屋の換気をより効率良く
事前に設置型の消臭剤を準備
設置型消臭剤を置くこともひとつです。ジンギスカンをする前から設置型の消臭剤を準備しておけば、部屋にジンギスカンの臭いが充満しないように対策を取ることができます。
食べ終わったらアルコールで除菌・消臭
見えづらい飛び散った脂も拭き取る
自分の目には見えていなくても、テーブル・天井・壁・家具などジンギスカンをした周りには、脂が飛び散っています。アルコールで拭ける物はしっかり拭き取っておきましょう。
手間もかからず除菌も出来て一石二鳥
アルコールスプレーや、使い捨て用のお掃除アルコールシートなどの用意が事前にあると便利です。スーパーやドラッグストアなどで販売されているので、用意するのも簡単です。
部屋が臭い時に使える3つの消臭方法!
消臭剤を吹きかける
消臭剤を吹きかける方法は有効です。
- ドラッグストアなどで販売している焼肉用
- なかなか取れない頑固な匂い用
- 部屋全体をリフレッシュできる空間消臭剤
これらの消臭剤は効果も高く比較的臭い消しがしっかりできます。
濡れタオルを振り回す
煙成分は水と吸着しやすいので、濡れタオルを絞って振り回すと空間に散らばった臭いの原因をタオルが吸着してくれます。タオルはしっかり絞っておかないと、部屋に水が飛び散る可能性があるので注意しましょう。
お茶を煎る
お茶に含まれているカテキン成分には、消臭成分が含まれています。お茶の葉をフライパンでいると、成分が空気中に飛んで行き消臭作用が強まるのです。
ジンギスカンの臭いが付いた衣服の消臭方法!
すぐに洗濯できる衣服の消臭
すぐに洗濯できる衣服の場合、2つの消臭方法があります。
酵素系漂白剤を使った浸け置き洗い
ぬるま湯に酵素系漂白剤を溶かして30分程衣服を浸け込み、いつも通りに洗濯をします。洗濯した後は、洗濯機に衣服を放置したままにせずにすぐ乾燥させましょう。
消臭効果のある洗剤での押し洗い
繊維の奥に入り込んだ臭い成分を、消臭効果の高い洗剤で浮かせるようなイメージで優しく押し洗いしましょう。
すぐに洗濯できない衣服の消臭
すぐに洗濯できない衣服の場合、3つの消臭方法があります。
衣服に風を通す
衣類表面に付いた臭い分子を飛ばす方法です。
- 時間がある場合:ハンガーにかけてベランダで干す
- 時間がない場合:ドライヤーで代用して乾かす
ドライヤーで代用する際には、部屋にジンギスカンの臭いが移らないよう、換気扇の下などで行いましょう。
湯気が立つお風呂場に衣類をかけておく
湯気で湿度が高い浴室に一晩吊るしておくと、湿気が臭いを吸着してくれます。浴室内の湿度で衣類が湿るので、翌日は風通しの良い場所で乾燥させて下さい。
衣類用消臭スプレーを使用する
衣類用消臭スプレーを衣服全体に吹きかけて干しておくと、翌日にはジンギスカンの臭いは取れています。ジンギスカンの臭いは、表面的に臭いを落としただけでは取り除くことが難しいので、すぐに衣類を洗濯やクリーニング出来ない場合には、消臭スプレーを活用して臭いが繊維の奥に染み付くことを防止するようにしましょう。
・芳香成分で香りをマスキングするタイプは、香り効果が無くなると再び臭いが発生しやすい
・天然消臭成分フィトンチッド配合タイプは、ニオイ成分を瞬時に吸着・中和し、消臭後も穏やかな香り
・消臭スプレーにも色々なタイプがありますが、臭い成分を吸着・中和させるタイプがおすすめ
まとめ
ジンギスカンの臭いを消す方法として簡単に出来る臭い対策についてお届けしてきましたが、自宅でジンギスカンをする際の参考になったでしょうか。羊のお肉は、牛肉や豚肉よりも脂肪分が少なくヘルシーな食肉です。しかし、羊肉には特に多く含まれる良質な不飽和脂肪酸は非常に酸化しやすい特徴があり、それがクセのある臭いの原因になっています。ジンギスカンをしている時はもちろん、片付けに加えて臭い対策もしっかり行って楽しんで下さい。事前準備と事後処理のポイントを覚えて、気兼ねなく自宅でジンギスカンができる環境をつくりましょう。