ラム肉は、お肉の中でも少し癖のある食材です。しかし、あのクセが堪らなく好きという方も多いラム肉です。ここでは、ジンギスカンの臭みを消す方法、臭みのないジンギスカンレシピについてお届けします。「クセがちょっと苦手」と思っている方でも、きっと美味しくいただけます。
目次
ジンギスカンの臭みを消す方法とは?
まずは、脂肪の部分を取り除くことです。ラム肉は、脂肪分が酸化しやすい性質を持っている為、酸化した脂肪分が嫌な臭いの原因です。なので、下処理で脂肪分を取り除くことで匂いを軽減することができます。また、ハーブを使うのもおすすめです。臭い消しの一つの方法として、ハーブと一緒にラム肉を漬け込む方法があります。ハーブの消臭効果を最大限に発揮するには、乾燥した物を使うことがポイントです。乾燥したハーブをラム肉と一緒につけ込むとことで臭いが軽くなり、ラム肉のほのかな香りを楽しみながら美味しく食べることができます。そして、臭いの少ないラム肉を選ぶこともコツです。ラム肉は、マトンに比べて臭いの原因となるフィトールがあまり含まれていません。なので、マトンが苦手な方で羊肉を食べたい場合には、ラム肉を選びましょう。
ジンギスカンの臭み取りの食材レパートリー!
ローズマリー
ローズマリーは、消臭、抗菌作用、酸化防止作用があり、ラム肉の鮮度を長持ちさせる効果があります。その為、カレーやポトフなどの料理にも最適で、また、癖の強いラム肉の臭み消しにも使えます。香りが強いハーブなので、入れ過ぎてしまうとエグみが出てきてしまうので、臭み消しに使う場合には少量にしましょう。
タイム
タイムは、シソ科のハーブで気品ある清々しい香りがします。ラム肉の臭み消しに活用出来ますが、風味が強く出るので量には気を付けましょう。ハーブの中でも最も強力な殺菌、抗菌作用があり、ラム肉料理に使用すれば、風邪予防の効果も期待できます。
セロリの葉
セロリの葉は、食べられることを知っていましたか?実は、葉部分はセロリの茎より栄養豊富で、セロリ独特の香りがラム肉の臭み消しにも効果があります。良い香り付けをしてくれるので、美味しいラム肉料理に使えます。
コリアンダー
コリアンダーは、独特の芳香がある葉、茎、果実で、野菜、ハーブ、香辛料として食用されています。日本ではコエンドロ、中国ではシャンツァイ、タイではパクチーと呼ばれています。香辛料などに利用する種子や葉を乾燥した物、粉末にしたスパイス、これらをコリアンダーといい、薬味や葉野菜として利用されるものをパクチーといいます。完熟した種はマイルドな香りで、生の葉の独特の香りは殆どありません。また、マトンカレーにもよく使われるスパイスの一つなのでローリエの代わりになります。
ナツメグ
ナツメグは、ラム料理に欠かせないスパイスの一つです。お肉、バター、生クリームなどの動物系の臭みを抑えて、風味のバランスを整えます。ローリエにも含まれている甘い香りの成分が臭みを消してくれるのでローリエの代用に使用可能です。
日本酒・赤ワイン
ラム肉の臭み消しに、日本酒・赤ワインもお勧めです。日本酒では料理清酒がおすすめで、調理する際に料理清酒を振って揉み込んで馴染ませ、約5~10分程度置くだけでOKです。ポイントは食塩ゼロの料理清酒を使用することで、それはラム肉料理の味付けを邪魔せずに、お肉の臭みを取ってくれるからです。他にも、お肉を柔らかくする効果もあります。
また、赤ワインも料理清酒と同様にラム肉の臭みを取ります。ワインのアルコール成分にお肉の臭みを抑える効果があり、赤ワインの酸味がお肉の水分を逃がさないので身がパサパサになりません。赤ワインは、醤油やみりんとも相性が良いので、色々なラム肉料理に活用することができます。
牛乳
牛乳は、ラム肉の臭いを吸着したり、お肉を柔らかくしたりする働きがあります。臭いの強い食材の臭い消しに使える優秀なアイテムで、牛乳に半日~1晩ラム肉を漬けて置くだけでOKです。薄切りラム肉の場合は、半日前後でも大丈夫です。漬け込んだラム肉は水洗いし、分を拭き取ってから調理しましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトは、牛乳と同様の効果があります。ヨーグルトに、常温に戻したラム肉を1時間程度漬け込んで、それから調理します。お肉が柔らかくなっているのが分かり、ヨーグルトの酸味で臭みも取り除きます。
おろし玉ねぎ
玉ねぎに含有されているプロテアーゼ酵素が、ラム肉の臭みを消し、たんぱく質を分解してお肉を柔らかくします。また、胃もたれを抑えてくれる効果もあり、肉食の方にとって嬉しい酵素です。パイナップルやキウイにもプロテアーゼがあるのですが、おろし玉ねぎにも同じ効果を期待することができます。ラム肉全体をフォークで刺して、お肉に酵素が浸透しやすくするのがポイントです。その後、おろし玉ねぎにラム肉を漬けて、ステーキやソテーにすると美味しいです。
臭みのないお勧めジンギスカンレシピ!
ガーリックラム
ガーリックラムは、フレンチの定番料理です。ラム肉独特の風味とガーリックが良く合います。調理は簡単ですが、豪華なメイン料理の一品になります。羊肉特有の臭みも気にならないので、ラム肉の美味しさが一層際立つ一品です。にんにくの香りが食欲をそそるメインディッシュです。見栄えも豪華なので、おもてなしやイベントメニューにもおすすめです。
作り方も簡単
ガーリックラムの調理は非常に簡単です。材料は、薄切りラム肉、パプリカ、ニンニク、玉ねぎ、塩胡椒、酒、醤油、酢、砂糖を具材に用意して、焼いて絡めるだけの簡単レシピです。ラムには塩胡椒をしてしばらく置き、パプリカは食べやすいサイズに切りましょう。フライパンにサラダ油を熱してラム肉とパプリカを炒めます。酒、醤油、酢、砂糖を加えて煮立たせた後、すりおろしたニンニク・玉ねぎを加えて煮詰めれば完成です。
ラム肉のハーブ焼き
ラム肉のハーブ焼きは、ハーブの香りで爽やかな香りがプラスされ、より味わい深いお肉の旨味を感じられます。パルミジャーノと醤油バターソースもジューシーなラム肉を引き立てます。また、ラム肉はアンチエイジング効果のある食材でもあり、若返りのハーブとも相性抜群です。羊肉特有の臭みも気にならないので、ラム肉の美味しさが一層際立つ一品です。記念日やパーティーメニューにもおすすめです。
作り方も簡単
ラム肉のハーブ焼きの調理は非常に簡単です。材料は、ラムチョップ、塩麹、醤油、塩胡椒、ナツメグ、にんにくスライス、ハーブ、ピンクペッパー、パルミジャーノを具材に用意して、漬けて焼くだけの簡単レシピです。お肉の臭みが気になる場合は、少し多めにスパイスを振って下さい。お肉を柔らかくする為に塩麹を使用していますが、無い場合には塩適量でもOKです。ラムチョップに塩麹を塗り、黒コショウ、ナツメグ、ハーブとニンニクを乗せて冷蔵庫で1~2時間寝かせます。後は、フライパンで両面しっかりと焼き上げれば完成です。ソースは、薄く削ったパルミジャーノと醤油バターソースをかけていただきます。
まとめ
ここでは、ジンギスカンの臭みを消す方法、臭みのないジンギスカンレシピについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?ラム肉を使った料理と聞くと、「クセがあって不安」「調理のハードルが高そう」と思っている方もいますよね。しかし、いつものお肉メニューをラム肉に変えるだけで意外と簡単に調理ができ、臭い消しをして調理すると美味しくいただけます。皆さんも、是非、ラム肉料理にチャレンジしてみて下さい。