ラム肉は、私達の食生活でも次第に身近になっている食材です。他のお肉と比較して健康効果が高く、健康意識が高い方やダイエッターから注目を集めている食材です。ここでは、ラムチョップの基礎知識と共に、ラムラックとラムチョップの違い、ラムチョップを使ったおすすめメニューについてお届けします。
目次
ラムラックとラムチョップの違いとは？
ラムチョップ
ラムというのは、生後1年未満の仔羊のことをいいます。羊肉には、マトンと言われているものもありますが、マトンは生後1年以上の羊のことを指します。もっと厳密に言えば、生後1年からの羊はホゲット、生後2年からの羊をマトンと分類されています。羊の中でも若いラムは、羊特有の匂いのクセが少なく、身も柔らかいことが特徴です。なので、ラム肉は「羊が苦手」という方でも比較的食べやすいお肉になっています。また、チョップと言うのは、刻む・叩き切ると言う意味があり、チョップすることで厚切りにされた骨付きロース肉をチョップといいます。ラムチョップ以外にも、豚の骨付き肉であるポークチョップなどがイメージいやすいかと思います。このように、ラムチョップは生後１年未満の仔羊ロース肉を、骨付き状態で切り離したものを指します。
ラムチョップの栄養素
ラムチョップで骨部分を除いた可食部のみでカロリー計算すると、ラムチョップは100ｇあたり約310kcalです。また、同じ羊肉でも肩肉は約230kcal、モモ肉は約200kcalになります。因みに、同じロース肉でも豚肉は約260kcal、牛肉は約400kcalとなっており、牛肉より低カロリー、豚肉より少し高カロリーです。ラムチョップに含まれるたんぱく質と脂質はほぼ同量で、炭水化物は殆ど含まれていません。また、脂質も多くカロリーも部位によっては高いラムチョップなのですが、実は、ラム肉の脂は良質なので体内吸収されにくいのが特徴です。さらに、他の動物種と比較すると不飽和脂肪酸の含有量が多く、この不飽和脂肪酸はLDLコレステロール低下作用など、体にとって良い働きをもたらしてくれます。
ラムラック
ラムラックというのは、ラムチョップと同じラム肉であり部位も同じです。2つの違いは、ラム肉が切り分けられているか、塊であるかの違いになります。ラムラックは、ラム肉の骨付きロースの塊であり、ラムチョップは骨1本ごとに切り分けられたものを指します。要するに、ラムラックを小分けにしたものがラムチョップになるのです。
ラムチョップを使ったおすすめメニュー！
ラムチョップが美味しい理由
まず、お肉というのは、骨付の方が基本的に柔らかくて美味しいことを知っていますか？元々、骨に近いお肉は筋肉があまり無いので柔らかいのですが、骨からお肉を切ってしまうと、お肉のたんぱく質が変化して硬くなってしまいます。なので、骨が付いた状態のラム肉の方が断然柔らかいのです。そして、肝心の味も勿論骨付きは美味しいです。骨の中の髄液には、実は、お肉の旨み成分が含まれているので、骨と一緒に焼くことによってラム肉が一層濃厚な味わいになります。なので、ラム肉を焼く時には骨ごと焼くのがおすすめです。このように、ラムチョップは魅力がいっぱいあります。たまには、美味しい骨付肉にかぶりついて、ラムチョップの美味しさを存分に味わってみましょう。
ラムチョップのお勧めメニュー
ラムチョップのローズマリー焼き
ラムチョップのローズマリー焼きは、シンプルに味付けして焼き上げたラム肉のグリルです。ラム肉は、アンチエイジング効果のある食材でもあり、若返りハーブのローズマリーとも相性抜群です。ローズマリーの風味で羊肉特有の臭みも気にならないので、ラム肉の美味しさが一層際立つ一品です。記念日やパーティーメニューにも最適です。
ラムチョップのガーリックハーブパン粉焼き
ラムチョップのガーリックハーブパン粉焼きは、言わずと知れたフレンチの定番料理です。ラム肉独特の風味とハーブがよく合います。ラムチョップにパン粉と調味料を乗せてオーブントースターで焼くだけの簡単メニューです。調理は簡単ですが、豪華なメイン料理の出来上がりです。豪華に見えるので、おもてなしやイベントメニューにもおすすめの一品です。
意外と知らないラム肉パワー！
ラム肉を使った料理と聞くと、「ハードルが高そう」と思っている方もいますよね。しかし、実は、全くそんなことはないのです。いつものお肉メニューをラム肉に変えるだけで、意外に簡単に出来てしまいます。ヘルシーなお肉と聞くと、鶏肉を思い浮かべる方は多いと思いますが、健康を意識して食べて欲しいのは、実は、牛や羊の赤身肉です。特に、羊のお肉はたんぱく質のバランスに優れており、食肉の中で脂肪燃焼エネルギー生成に欠かせないL カルニチンが最も豊富に含まれています。また、L カルチニンの生成には、ビタミンB群や鉄は必要なのですが、それもしっかり含まれている優れたお肉がラム肉です。L カルニチンというのは、本来、体内でも作られる成分なのですが、20歳前後で合成量は低下する為、ラム肉を積極的に食べることはとても体に良いのです。ダイエット、疲労回復、アンチエイジングに役立ち、健康食材として重宝します。ラムチョップは、一般的にも手に入りやすく、また、風味優しく食べやすいのでおすすめです。
まとめ
ここでは、ラムチョップの基礎知識と共に、ラムラックとラムチョップの違い、ラムチョップを使ったお勧めメニューについてお届けしてきましたが、いかがでしたか？ラムチョップは、いつものお肉代わりにも使えるおすすめの食材です。皆さんも、是非、普段のレシピをラム肉に変えて、健康的なアレンジメニューを試してみませんか？
